JRPS宮崎県支部の講演会が、令和7年1月19日に宮崎県立視覚障害者センター(宮崎市)で開催されました。
2024年は元日から能登半島で地震が発生し、大雨被害も多く聞かれた一年でした。宮崎県でも8月8日の日向灘沖地震、台風10号による竜巻や大雨被害を経験し、災害の恐ろしさを目の当たりにして、改めて備えることの大切さを痛感しました。
今回の講演に先立ちJRPS会員の皆さんや明星視覚支援学校の方々にアンケートを行いました。
アンケートは県内84名の方にご協力いただき、男女の内訳は男性50名、女性34名で、身体障害者手帳は97%の方が取得しているという結果でした。
日本ロービジョン学会では
「見え方に不自由を感じていらっしゃる方とご家族のみなさまへ」ということで
「災害が起きた時のこと考えていますか?」
「被災してしまったら」
というパンフレットを発行しています。
「災害が起こった時のこと考えていますか? 」では、備えておきたい七つのポイントとして、
1.一緒に逃げてくれる人をさがしてお願いしておきましょう
2.避難行動要援護者として登録しましょう
3.避難所、避難ルートを確認しましょう
4.災害用伝言ダイヤル171 を知っておきましょう
5.見えにくい方用の非常持ち出し品をリストアップしましょう
6.自宅の耐震化や、必需品の準備・備蓄を行いましょう
7.早めの避難を心がけましょう
を挙げています。
アンケートの結果は、一緒に逃げてくれる人や、避難所、避難ルート、持ち出しリスト、必需品の準備等に関しては半数以上の方が確認を行っているとの結果でした。パンフレットでは持ち出し品に関して、見え方に不自由のある方が特に準備しておきたいもののリストが記載されており、保険証・身体障害者手帳のコピーや、家族氏名・連絡先リスト、家族の顔写真(協力者に家族を捜してもらったり、安否情報を確認してもらったりするときの手掛かりとして)、お薬手帳のコピー、折りたたみ式白杖・眼鏡・コンタクトレンズ・拡大鏡などがあげられています。
災害用伝言ダイヤルも認知度が高かったです。
しかし、避難行動要支援者に関しては、約3割の方が「登録している」という結果でした。
避難行動要支援者とは、「要配慮者のうち、災害が発生し又は災害が発生するおそれがある場合に自ら避難することが困難な者であって、その円滑かつ迅速な避難の確保を図るため特に支援を要する者」
(宮崎市ホームページ)をいいます。
この機会に各市町村の窓口に問い合わせいただければと思います。
また、「被災してしまったら」では、「避難所ですごす場合」「被災した自宅にやむを得ず避難する場合」に分けて注意点等を説明しています。避難が長期化する際は福祉避難所が開設される場合もありますので問い合わせるのもよいかと思います。
災害が起こる前、そして被災した際、いずれの場合も最も大切なのは、周囲との連携です。普段から家族と避難場所や持ち出しの確認を行ったり、近隣の方々と避難の方法などを話し合っておくことが必要です。
避難行動要援護者や市町村の「防災メール配信サービス」に登録したり、災害用伝言ダイヤルの使用方法の確認を行うなど備えを行いましょう。
(文責 愛ひなた 横上香子)
今年度は初めての企画『センターまつり』を行います。
このイベントは、多くの方に視覚障害(者)を理解してもらうために企画しました。視覚障害について正しく知っていただいたうえで、必要な配慮や安全上の注意を知り、相互の対等な関係性を築くことを目的としています。
期日:9月29日(日) 9:00~12:30
場所:宮崎県立視覚障害者センター 1F・2F
駐車場:当センター駐車場 大宮高校もお借りしています。
当日は盲導犬交流コーナーや点字体験はもとより、編み物、料理、スマホなどの特技を持つ方の実演や展示、コーラスやギター演奏、大正琴の発表などを予定しています。多くの方に参加していただき、楽しんでもらえたらと考えています。
『センターまつり』についての問合せは大賀までお願いします。電話0985-22-5670(水曜・祝日休館)

タートルは、視覚障害というハンディキャップを乗り越えて働く、働き続けることを目標として設立された団体です。会員の体験をもとに視力低下によって仕事を続けることに悩みを抱える方の相談にのったり、支援を行ったりしています。 (タートルのホームページから引用)
認定NPO法人視覚障害者の就労を支援する会
また、タートルでは視覚に障害があっても、当たり前に働けるICT環境を目指した【ICTサポートプロジェクト】にも積極的に取り組まれています。
タートルICTサポートプロジェクト
「愛ひなた」ホームページ公開いたしました。